千葉県木更津市にあるKURKKU FIELDS (クルックフィールズ)へ旅行へ行ってきました。今回泊まったのは、cocoon(コクーン)です。
「食」「自然」「アート」「つながり」と素敵な体験をさせてもらいました。夫の勧めで訪れて、最初はちょっと金額的に高いなと思いましたが、ここでしかできない体験とみると安くさえ感じた1泊2日でした。詳しくレビューしていますので、興味のあるかたはぜひ訪れてみてください。
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[ 目次 ]
- ミニマリズムとの出会い
- 私のミニマリズム
- モノとの付き合いかた
- お金とミニマリズム
- ワードローブと愛用品
⋱ Kindle Unlimitedで読み放題対象 ⋰
KURKKU FIELDS (クルックフィールズ)とは
「農業」「食」「アート」「自然」がつながり合っている、サスティナブルな世界。
子ども連れも、大人だけでも楽しめる場所です。日帰りでも宿泊でも、思いっきりクルックフィールズの世界を味わえます。
営業時間
10:00〜17:00 火・水曜 定休(祝日は営業)
臨時休業もありますので、詳しくはHPをご確認ください。
料金
- 【一般】中学生以上:1,000円、小学生500円
- 【千葉県民】中学生以上:500円、小学生300円
- 中学生以上:300円、小学生100円
- 中学生以上:800円、小学生400円
駐車場は無料です。
アクセス
車:「木更津北I.C」から車で15分
バス:東京駅八重洲口→「アクシー号70分」→「かずさアーク」下車→徒歩30分
バス:東京駅八重洲口→「アクシー号80分」→「クルックフィールズ入口」下車
バス:横浜駅→「木更津・かずさアーク横浜線80分」→「かずさアーク」→タクシー5分(自分で手配)
選べる宿泊施設。cocoon(コクーン)とTINY(タイニー)
宿泊施設は、cocoon(コクーン)とTINY(タイニー)ふたつあります。どちらも個性がありよさがあります。
私の感覚だと、大人だけ&赤ちゃん連れはcocoon(コクーン)。大人&小学生くらいの子どもはTINY(タイニー)が楽しめるのではと感じました。
- 一棟の宿
- お風呂、お手洗い付き
- 夕飯はコース料理or自分で作る
- トレーラーハウス
- シャワー、お手洗い、ロビーは共有
- 夕飯はBBQ
クルックフィールズで過ごしたスケジュール
1日目
都内から高速道路を使ってきました。途中の海ほたるPAでのんびりしてから、こちらへ。
受付で宿泊をすることを伝えると、入場料はかかりません。大きな荷物を預かってくれ、部屋まで運んでいただきました。

お腹が減っていたので、まずはランチ。
ファームランチをふたりとも注文して、マルゲリータと本日のカレーをシェアしながら食べました。
前菜もメインも最高最強においしかった。前菜は素材の味がしっかりしているし、マルゲリータはチーズの香りが半端ないのとピザの耳までおいしい。カレーも辛くなくて、野菜の甘さがギュッとしていました。



腹ごなしに園内を一周しました。アート作品を見たり、自然を堪能したり。


Lanka(ベーカリー)でドーナッツと珈琲を買って、休憩所として開放されていたセンターハウスでのんびり。温かい場所で、素敵な音楽を聴きながら、チェックインの時間までゆっくりしました。

cocoon専用のチェックイン施設、takkaにて受付を。なんと、今回の宿泊者は私たちだけという贅沢な日でした。当初、ファームツアーは不参加予定でしたがせっかくなので参加をすることに。
ファームツアーまでお部屋で休憩。外観から内装まで素敵すぎます。
私たちだけのために、ファームツアーを。今夜のディナーコースで食べる食材も自分たちで収穫します。クルックフィールズ全体の話や、園内にある植物・野菜・動物たちの話。運営の仕組みやここに勤めたきっかけなど、さまざまな話を聞くことができました。
この時間がとっても貴重だった。宿泊されるかたは、マストでファームツアーに参加してくださいね。
本来はファームツアーに参加せず、素敵な宿でがっつり夫婦会議(今後の人生を夫婦で語り合う月に1度の会議)をする予定でした。ファームツアーのあとで身体がクタクタ。横になりながら、少しばかり話をしました。
ふたりで話をしながら、時間と共に日の入り方が変わっていく窓を眺める。そのゆったりとした時間の流れがなんとも言えない幸せなキモチになります。

全10品のコース料理を堪能。またとない贅沢な時間でした。
たらふく食べて、飲んで、お部屋に戻ってお風呂に入りました。
もっとふたりで語り合いたかったけど、心身の心地よい疲れで爆睡。
2日目
小鳥のさえづりが聞こえる環境で起床。朝の身支度をします。
朝食の前に、雰囲気が最強の地中図書館へ。17時〜翌日10時までは宿泊者限定なので、ゆったりと過ごすことができます。今回の宿泊は私たち夫婦だけだったので、貸切状態で過ごせました。

朝食はランチを食べたダイニングで食べます。和食と洋食を事前に選べ、ふたりとも洋食にしました。ドリンクから食事から、心もお腹もしっかり満たされます。
朝の時間では物足りなかったので、朝食後に再度図書館へ。テーマごとにまとめられた棚を物色したり、気になる本を手にとったり、全部の椅子に座ってみたり。思い思いの時間を過ごせました。
まもなくチェックアウトの時間。お部屋のアメニティの珈琲を少しだけいただきました。豆もこだわりっており、珈琲器具も最上級。お部屋との別れを惜しみながら、園内の準備をするスタッフさんを眺めながら、ゆったりと最後の珈琲時間を過ごしました。
名残惜しさを全身で感じながらチェックアウト。入り口にあるマーケットで買い物をしました。夫は自分のお小遣いで素敵なオレンジワインを。ふたりのお土産は、昨日食べられなかったシフォンケーキを購入しました。
cocoon(コクーン)に宿泊体験記
今回は大人ふたりで、cocoon(コクーン)に宿泊しました。
ルームツアー
メインルームと水回りになります。
入り口から

ソファから

窓側から

お手洗いと洗面所

お風呂

お部屋のときめきポイント
部屋にはときめきポイントがたくさんありました。普段は使えないモノを実際に宿泊するなかで使える体験も、旅ならではのご酸味。
ミナペルホネンが可愛すぎる
cocoonは全室、ミナペルホネンの皆川明さんがコーディネートされています。可愛くて憧れるけど、絶対手が届かないミナペルホネンを使えたのは幸せでした。
写真を撮り忘れましたが、お部屋にあるカップ類もミナペルホネンのものでした。
クッション・ソファ・ベット

椅子

ゴミ箱

床暖房が心地良すぎる

エアコンの他に床暖房が入っていました。これがとっても温かくて快適。1月下旬に訪れましたが、エアコンは使わずに床暖房だけで過ごしていました。
メインルームだけではなく、洗面スペースも床暖房が効いていました。洗面やお手洗い、お風呂上がりもヒヤッとせず快適でした。
アメニティが洗礼されている
アメニティのセレクトもどれも素敵でした。
飲料食事関係
- 紙パックに入ったお水
- グラスに入った冷茶
- こだわりのコーヒー豆(珈琲を入れる道具も洗練されてた)
- 紅茶の茶葉
- フィナンシェ
アメニティ
- 歯ブラシ
- 綿棒
- LEAF&BOTANICSのシャンプー、リンス、ボディソープ
- バスタオル、フェイスタオル
一軒家だから隣が気にならない

ひとつひとつの部屋が離れており、一軒家みたいになっています。私が泊まった時は隣の部屋が空いていたので、混雑時はわかりませんがホテルのように物音がすることは少ないと思います。音や人の気配を気にせず、ゆったりできるのも魅力のひとつです。
窓が大きく、時間の移り変わりを感じる
昼過ぎ窓からの景色

夕暮れ窓からの景色

大きな窓から見える、空や景色の移り変わりに癒されました。ソファとベットでリラックスしながら、窓の外を見て夫婦でお喋り。普段は空を眺める時間も場所もないので、移り変わる景色にとても癒されました。
もう少し温かい季節であれば、部屋の外にある椅子に座って珈琲飲みながら眺めるのもきっと幸せな時間になることでしょう。
コース料理のperusプランが最高すぎる

今回の宿泊で楽しみにしていたことのひとつが、夕飯のコース料理でした。お腹も心もとっても満たされて、もう一度来たい!と強く思いました。
選べる夕飯[コース料理と料理体験]
- コース料理を堪能するperusプラン
- 自分で料理を作るtakkaプラン
今回私たちはコース料理のperusプランを選択しました。
自分で料理を作るtakkaプランは、専用のキッチンがあり食材も準備してくれるプランです。オプションでパスタやお肉なども追加することもでき、料理も担当のかたも一緒に使い方などレクチャーしてくれるそうです。
コース料理をおそそわけ
9品のコース料理でした。料理名も個性があって、わくわくさせられました。シェフの遊び心がふんだんに使われた、何をとってもストーリーのある料理でした。味も全て絶品。

本日のくず野菜で取っただしのスープ

料理名は「矛盾の中で」猪のステーキ

七草リゾット

ブラウンスイスイのキャラメルジェラート

ドリンクのペアリング体験

- アルコールのペアリング
- ノンアルコールのペアリング
今回は夫婦共、ドリンクのペアリングをオプションでつけてみました。今回は9品のコース料理だったので、それぞれの料理に合わせて9杯のドリンクがつきました。
体験してみての感想は、面白い体験だった!と、水分量が多すぎてお腹がちゃぷんちゃぷんになった!というのが本音です。
アルコールは基本的に日本のお酒。ワイン・ウイスキー・日本酒などと幅広いお酒が提供されていました。ノンアルコールは、クルックフィールズ内で取れた食材を中心に、遊び心のあるドリンクでした。
お酒のストーリー、グラスのストーリーも合わせて話してくれるので、その話を聞くのも楽しみのひとつ。素人すぎて、ペアリングで食事に合う!とかはわかりませんでしたが、次はどんなドリンクが出てくるんだろう?というワクワク感がたまりませんでした。普段自分では頼まないドリンクなので、新しい発見もたくさんあります。
初めてでしたが、とてもいい体験になりました。次に行くことがあれば、単品のドリンクを2杯くらい注文するのが、少食の私にはちょうどいいかな。
perusプランのときめきポイント

つながりを大切にされている
- 地域とのつながり
- 人とのつながり
- 自然とのつながり
食材、調味料、漆器など全て「つながり」を大切にセレクトされているように感じました。料理もさることながら、そのつながりのエピソードや背景を聞くのがとても面白かった。なんとなくとか美味しいからだけで料理にするのではなく、もっと深い意味があって目の前の一品ができあがっていると思うと、味わいがより深くなります。
ただ美味しい料理を食べるのではなく、このストーリーを聴きながら食事をすることにこそ意味があると思います。
全てに意味がある

つながりを大切にしていることとも通じますが、全てに思いや意味があることが伝わってきました。
料理の説明もきちんとしていただけますが、気になったことをシェフやドリンカーの方に聞くともっともっといろんなエピソードを聞かせてくれます。
クルックフィールズ内で取れた土を使って、県内の陶芸家さんが食器を作ってくれたものだったり。シェフの故郷や友人がご縁だったり。金継ぎをされた食器に何度か当たりましたが、食器ひとつひとつも大切に使われていると感じました。
食事をする際、気になったことはどんどん聞いてみるともっと楽しく食事をすることができますよ。
愛を感じる
食材に、漆器に、料理工程に。全てに愛を感じました。
メニューは定番のものもありつつ、毎日違うそうです。その日の気温や食材、人に合わせて決めるとおっしゃっていました。効率化されたシステムが多い中、また行きたいと思った所以はこういったところにあります。
朝食も最高だった
- 和食
- 洋食
ふたつのなかから選ぶことができます。今回私たち夫婦は、ふたりとも洋食を選びました。


この他に、牛乳・りんごジュース・珈琲がおかわり自由でついてきました。
全部全部おいしかった!素材の味が濃くって、優しい気持ちになりました。旬の野菜がふんだんに使われているので、季節を変えてまた訪れたいです。
とにもかくにも、とってもボリューミー!私たちはこの日、お昼ご飯をスキップしました。
クルックフィールズのおすすめポイント
私が感じた、クルックフィールズのおすすめポイントは4つです。
- 地中図書館
- ファームツアー
- 星空
- サスティナブル
地中図書館
日帰りでもメンバー登録をすれば利用することができます。17時〜翌日10時までは宿泊者の貸切。思いっきりゆったりと、地中図書館を味わうことができます。棚ごとにテーマがあります。テーマは書いていませんが、タイトルを見てわかるものもあれば、実際に読んでみないとわからないものまで。
ホール側からみた景色

席は少ないけど、魅力的です

巣篭もりスペースもありました

ファームツアー

夕飯の野菜を収穫しながら、クルックフィールズの循環の仕組みやたくさんのこだわりを思う存分学べるツアー。宿泊者だけのツアーで、一般のファームツアーでは入れないところまで見学することができます。お部屋の近くにはハーブがたくさんあり、ローズマリーやキーツリーなどのハーブを持ち帰ってお風呂や枕元に置けたのも幸せな体験でした。
宿泊するなら、このファームツアーにはぜひ参加してほしいです。少人数で回るので気になったことなど、聞くと色々教えてくれました。
循環の仕組みや魅力がわかる「クルックフィールズツアー」というものもあります。そのツアーは宿泊しなくても参加できるので、行った際はぜひ。
星空

ディナーのコースを食べたあと、空を見上げると満天の星空が。季節が冬だったので、より綺麗に見えたのかもしれませんが格別の景色でした。都内から車で1時間ほどでこの星空を見れるなんてと感動しました。もっともっと眺めていたかった。
サスティナブル
- 金継ぎされたお皿
- 給水機
- 循環の仕組み
もっとたくさんのサスティナブルが詰まっています。私が1泊2日の滞在で感じたのは、上記の3つです。
金継ぎされたお皿に何度か出会いました。お皿を大事に長く使っている姿勢が素敵でした。給水機には、お水とお湯も出るものが準備されていました。循環の仕組みは、多岐に渡っています。
クルックフィールズの宿泊におすすめな人

クルックフィールズへの宿泊、多くの人におすすめしたいです。ぜひ一度訪れてほしい。特におすすめな人は、こんな人たちです。
関東地方に住んでいる人

都内から車で1時間の距離
交通がちょっぴり不便です。公共交通機関でも行けなくはありませんが、車で行くのがベストです。都内からだと高速を使って、1時間〜2時間ほど。ちょうどいい距離でした。
体験に重きを置いている人
ここでしかできない体験がたくさんある
ファーム見学、コース料理の説明、ここでしかできない体験がたくさんあります。
観光名所を巡る旅も素敵ですが、さまざまな体験ができる1泊2日の旅も最高ですよ。
アートが好きな人

アート作品もたくさん展示されています。
- 淺井裕介
- アニッシュ・カプーア
- オラファー・エリアソン
- カミーユ・アンロ
- 草間彌生
- 島袋道浩
- ファブリス・イベール
- 増田セバスチャン
無料で見れるところもあれば、別途有料な展示もあります。クルックフィールズは昨年、「百年後芸術祭〜内房総アートフェス〜」も開催されたそうです。
【まとめ】KURKKU FIELDS のcocoonをレビュー
1泊2日はあっという間でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。季節を変えてまた絶対に行きたい!と思えるくらい、素敵な体験の連続でした。
宿泊費用・レンタカー・ガソリン・高速代・ランチ・お土産など全部トータルで12万円ほどかかりました。私たちの普段の旅行からすると、とても高額です。けれど、それ以上の価値のある旅になりました。
- どこにお金を使うのか
- どんなコンセプトに共感するのか
- 何を目的に旅をするのか
そんなことを改めて考える旅になりました。
交通の便が少々悪いので、車で行くことをおすすめします。ゆったりと時間が流れ、とても癒される心地いい時間を過ごせます。ぜひご興味のあるかた、宿泊をしに行ってみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。